宮城県前衛芸術資料室

昭和の宮城県の前衛芸術関連情報を公開します。

丸森オープンアトリエ2023

宮城県最南端に位置する丸森町で、「丸森オープンアトリエ2023」というイベントが開催されます。

丸森町には画家の宮城輝夫先生が亡くなった後、多数の作品と蔵書が寄贈されました。また、彫刻家の故・佐藤忠良氏の父親の生家があり、幼少期の一時期、忠良氏も丸森に住んでいらっしゃったそうです。
こういった縁もあり、今回のイベントの副題は、「宮城輝夫と佐藤忠良―空き校舎と地域資源を活かす― 小さな探求文化祭」となっています。
この二人の芸術家の功績を皆であらためて確認しつつ、さまざまな丸森地域資源の活用方法を考える場をつくろう、ということで、東北工業大学生活デザイン学科・生業景デザイン研究所を中心に企画されたイベントです。

このブログ主の鈴木直樹が企画に少し協力しており、10月20日(金)14:00からの「対談1 ミヤテルさんの作品と思想」というセクションで、宮城輝夫先生がどのような画家だったのかを簡単にお話します。
(鈴木は20日(金)、21日(土)は終日会場にいる予定です。)

宮城輝夫先生の代表作ともいえる重要作品の展示を観ることができるほか、絵画の修復・保存の専門家と一緒に宮城輝夫先生の作品の保存状態を確認する勉強会(21日10:00から)、宮城輝夫先生のご家族から寄贈された資料(版画、スケッチ等)の段ボールを実際に開封して展示してみるラボ(21日13:00から)等、趣向を凝らした企画を準備中です。
さらに、20日と21日は、元宮城県美術館副館長・ダダカン連の三上満良さんも会場にいらっしゃって、いろいろとお話してくださる予定なので、楽しく刺激的な時間になることと思います。
会場は、丸森町の中でも中心部からさらに奥地の旧大張小学校と、少しアクセスが大変な場所ではありますが、ぜひ皆さん、足をお運びください。